超加工食品を知らずに食べている人が多いです。
なんとなく体には良くないのでは?とは考えてはいても、まさか不妊と関係あるとは思ってもいない人が大半です。
知らないうちに残りの卵子が少なくなってしまないように気をつけましょう。
卵子数だけでなく質にも影響します。
また妊娠に重要な精子にも影響があると考えられています。
卵子の老化
不妊専門病院でAMH検査を受けて「30代なのに40代の卵子」と言われる女性が増えています。
まだ年齢的に妊娠出来る時間的余裕があるかと考えていたら、意外にも採卵すら出来ない女性も少なくありません。
なぜなら実年齢と体内年齢は違うからです。
当院に不妊症に悩み来院された女性の中で、卵子の老化が普通よりも進行している人の特徴は食生活に問題があります。
共通するのがコンビニ食でした。
コンビニ食は超加工食品の代表的なものです。
超加工食品とは
- 清涼飲料水
- スナック菓子
- 加工肉
- 冷凍食品
- インスタント食品
世界保健機関(WHO)の専門組織は、加工肉を【発がん性の十分な証拠があるグループ】に分類しています。
加工肉とは、ベーコン、ハム、ソーセージなどのこと。
食品添加物として発がん性のある亜硝酸ナトリウムが加えられています。
妊活中は、発がん性の疑いがある食べ物は体内に入れないように気をつけましょう。
炎症
超加工食品の摂取量が10%増えるごとに、がんのリスクが2%上がり、100g増えるごとに「C反応性タンパク質」の血中濃度が4%上昇するそうです。
C反応性タンパク質とは、炎症への反応として肝臓で合成される物質であり、体内の炎症を測るマーカーとして利用されています。
お腹の中の赤ちゃんのために不要なものは摂取しないことが大事です。
受精卵の環境が悪ければ妊娠しにくくなるのも当然です。
満腹感
満腹感を感じやすい人ほど超加工食品の摂取量が多いです。
つまり、「手っ取り早くお腹を満たしたいから超加工食品を食べる」タイプです。
女性より男性の方が超加工食品を摂取しやすい傾向があります。
しかし、既婚男性は家族に食事を用意してもらえるため超加工食品の摂取量は低くなる傾向があります。
独身の延長
既婚でも独身生活そのままの人で食生活が偏っている場合は性別関係なく超加工食品の摂取量が多いです。
料理を学んだことがないことが苦手意識を生み、「自分は料理が出来ない」と思い込んでしまいます。
その結果、朝はパン、昼はコンビニ、夜はスーパー惣菜という食生活になってしまいます。
弁当に冷凍食品を入れて「手作り弁当」と勘違いしている人さえいます。
そして「忙しい」「時間がない」「疲れている」と言って、料理を作らない理由を正当化するようになります。
選択の自由
どんな生活をしようが個人の自由です。
しかし、理想の人生を望むのであれば生活を整えなければ実現は困難です。
健康でなければ、やりたいことも出来ません。
もちろん子宝を授かることも難しくなります。
いつか本気を出せば出来る、と考えているのであれば直ぐに行動した方が結果に結びつきます。
考えているよりも時間の経過は早いものです。