妊娠をするためには、十分に栄養を含んだ血液が必要です。
不妊のお悩みを解決するには、東洋医学での血液循環に対する考えを知っておくことは非常に重要です。
今回は、「不妊」と「血」の関係性についてご紹介します。
血(けつ)とは
血を中心に考えてみると、東洋医学の血(けつ)というものは、西洋医学で言う血液とほぼ同じ概念だと考えても支障ありません。
卵胞の成長にも、子宮内膜の肥厚にも、赤ちゃんの成長にも、材料になる血(栄養) は必要です。
その血を作るためには、消化吸収する力や、栄養を含んだ食事が必要になります。
不妊で重要になる脾(ひ)・腎(じん)・肝(かん)
消化吸収の機能は、東洋医学では脾(ひ)という臓器が行います。
さらに血を造るには西洋医学的に骨髄機能が大事ですが、東洋医学的には腎(じん)の機能が重要な役割を担っていおり、その造られた血は、肝(かん)に蓄えられます。
この肝脾腎の3つの臓腑は、不妊治療や妊活において特に重要とされるため、3つの臓腑の経絡が通る、三陰交(さんいんこう)というツボが、妊活にはよく使用されます。
三陰交のツボの場所・位置
三陰交の場所は、足の内くるぶしのから、上指4本分の位置にあります。
押してみると、少し周囲の他の場所とは違う間隔があるかもしれません。
瘀血(おけつ)とは
血を滞らせないことも大事です。血は滞ると固まりやすくなる性質があります。
循環が悪くなり固まった血のことを、東洋医学では瘀血(おけつ)と言います。
東洋医学で言う瘀血は、西洋医学的には子宮筋腫や子宮内膜症の方によく見られ、多嚢胞性卵巣症候群の一部の方にも当てはまります。
不妊には、血液を滞らせないことが大切
そのため、こうした婦人科疾患をお持ちの方は、血を滞らせないことが重要です。
血液の循環を考えると、東洋医学では肝の働きを制御することと、肺の働きを活性化すること、さらに血液循環をコントロールする、心の機能を適正化することも大事です。
ここまで見た方は、もうお気づきかもしれませんが、結局は五臓の働き全てが重要で、三陰交にお灸や鍼をすることはもちろん良いですが、したからといって、すぐに妊娠をするわけではないということです。
※さがみ鍼灸整骨院では、妊活・不妊治療で多く方が妊娠され喜んでいただいています。当整骨院の不妊治療の詳細は以下よりご覧いただけます。