50代前後に卵巣癌に罹ったことがある女性の来院が増えてきたので紹介します。
「遺伝だから、がん家系だから」と言われる人もいます。
しかし、カウンセリングをしてみると共通することがあります。
癌と生活習慣
卵巣癌になったことがある人は意外にも運動習慣は普通の人よりも高い傾向があります。
人との交流も活発で付き合いが多い印象を受けます。
食生活
週3回以上は、お菓子など甘いもの・ジャンクフード・コンビニ食を摂取する習慣があります。
人生観の変化
卵巣を摘出することでホルモンバランスも変化し、様々な身体の変化を感じます。
よく言われるのが「人生観が変わった」です。
他の臓器に転移がなく子宮や膣も残っている人は「まだ女性として輝いていたい」と考える人も少なくありません。
女性としてトキメクことが無くなり、気持ちのやり場に困る人もいます。また「人生1度きり」と割り切って積極的に行動する人もいます。
癖を習慣化
気持ちの変化はあっても食生活を変えることが出来ない人が多いです。
つい甘いものを食べてしまうなど、癖を習慣化するには環境を整えることが大切です。
協力してもらう
環境を整えるには家族の協力が最も有効です。
これは卵巣癌に限らず糖尿病の人も同じで食生活を変えるには、不要なもの無駄なものを購入せず、もし食べようものなら注意してもらうことが大事です。
人は食欲という誘惑には弱いです。
よほど強い信念で2度と癌にならない生活習慣が出来る人なら良いですが、そうでない人は周りに味方をつけて応援してもらい栄養バランスを整えることが大切です。
体内に入れるもの
人間は食べたもので出来ていると言われる通り、病気の多くが食事の影響を受けています。
カロリー過多の栄養不足が特徴で野菜や魚の摂取量が少ない傾向があります。
何を体内に入れるのか?よく考えて食事をしてみて下さい。
鍼灸治療
卵巣癌を摘出する前から骨盤のバランスが偏っていたり、特に下半身に不定愁訴が出ていることがあります。
上半身は暑く感じるのに下半身は冷えている人も少なくありません。
年齢的にも更年期になっている人もいるので、めぐりが悪くなっていることがあります。
理想は頭寒足熱と言って、頭はクールに足はポカポカな状態がベストです。
そのため身体の部分というよりは全体のバランスを調整しながらツボに鍼灸を治療していきます。
鍼灸治療ではこれらの不定愁訴の改善や癌を再発させない養生法を教えて健康な身体を取り戻すサポートをします。
個々の状態に合わせて鍼灸を施術していくので、その都度身体の状態を確認していきます。
あなただけのパーソナルセラピスト的なイメージです。