発酵食品で善玉菌を増やす
不妊症で発酵食品を食べない人が増えています。
実は不妊症と発酵食品は腸内環境や子宮内環境と関係があります。
善玉菌であるラクトバチルス乳酸菌が子宮内に9割以下だと体外受精をしても着床率が低いことがわかっています。
子宮内と腸内の乳酸菌の割合は食生活の影響が大きく、善玉菌の割合が低い人の特徴に味噌汁を作らないし食べない人は多いです。
子宮内フローラ
体外受精をしても着床しない人が子宮内フローラの検査を受ける機会が増えました。
最近では無菌と思われていた子宮内にも乳酸菌がいることがわかっています。
子宮内フローラの検査で善玉菌が少なく悪玉菌の割合が多い人の原因として生活習慣があげられます。
腸内フローラ(腸内環境)という言葉を聞いたことがあるかと思います。
実は子宮内フローラと腸内フローラは大きく関係しています。
不妊症の共通習慣
当院に不妊症で来院される8割以上の人は食事に原因があり、ほとんどの人が味噌汁を飲む習慣がありません。
そして味噌汁を飲まない人ほど食生活のバランスが偏っています。
味噌汁を作れない妻、飲んだことのない夫
味噌汁を作っても「何か違うんだよなぁ」と言われ続け、面倒臭くなって即席の味噌汁を出したら「コレだよ!お母さんの味!!」と言った夫。
以前にこの話をすると驚かれましたが、最近では味噌汁を作れない人が増えています。
乳製品は避ける
逆に便秘なのにヨーグルトを毎日食べている人が多いです。
ヨーグルトも発酵食品ですが、乳製品にはカゼインが含まれます。
カゼインを過剰に摂取することで腸内に未消化物が多くなり、腸の粘膜に傷をつけ炎症を起こし、下痢、便秘などの症状が出ることがあります。
継続して摂取し続けることでリーキーガット症候群(腸管壁浸漏症候群)になってしまい、腸内環境を悪化させることがあります。
また牛乳や乳製品に含まれる乳糖は、酵素ラクターゼにより分解されますが、乳児期を過ぎるとアジア人では85%以上がラクターゼの産生は減少すると言われています。
そのため消化不良により下痢、腹痛、膨満感などの症状が出ることがあります。
発酵食品
味噌、糠漬け、キムチなど発酵食品と野菜や海藻の食物繊維が善玉菌を増やしてくれます。
しかし、味噌汁を飲んでいる人を調べてみると約3割の人は即席味噌汁を飲んでいます。
もしかすると、あなたの夫も即席味噌汁をお母さんの味と勘違いしている可能性もあります。
本物の味噌は発酵食品なので容器に空気口が付いています。
また裏のラベルの原材料を確認して選んで購入して下さい。
気をつける原材料
- 遺伝子組み換え大豆
- 農薬
- 酒精
- 調味料(アミノ酸等)
- 還元水飴
栄養の多様性
味噌汁に複数の具を入れれば沢山の栄養を摂取することが出来ます。
野菜(ビタミン)、海藻(葉酸)、豆腐(タンパク質)など妊活には欠かせない栄養素ばかりです。
また味噌汁は冷え性の人にもお勧めで、生姜やニンニクを入れるなど工夫してみて下さい。
善玉菌のエサとなる食べ物
水溶性の食物繊維
- わかめ
- 昆布
- ごぼう
- 里芋
- こんにゃく
- オクラ
- モロヘイヤ
口から体内へ何を入れるか?
食べ物から体は出来ているように、あなたが食べたものが赤ちゃんになります。
医食同源という言葉がある通り、食生活が偏っていれば子宮内の状態も偏ります。
まずは食材を購入することから始めて下さい。