以前、妊活とレスについて紹介ました。その中で「レスは男8:女2の割合で男性側に問題がある傾向があります」と書いたら反響がとても大きかったです。
妊活のカウンセリングを通じて体感した数字なのですが意外だったかも知れません。
そこで妊活とレスの男性編としてもう少し詳しく説明します。
男性不妊の3つのパターン
- 精子を作ることが出来ない
- 精子の通り道が詰まっている
- 勃起や射精が出来ない
カウンセリング感覚としての割合
- 精索静脈瘤30%
- 染色体異常10%
- 原因不明30%
- 射精障害・勃起不全30%
勃起や射精が出来ないことが理由
器質的
生殖器そのものが血管・神経・内分泌など身体の障害が原因で機能しないことがあります。
糖尿病や脊髄異常やホルモン異常です。主に生活習慣による影響が大きく食生活の偏りが90%以上です。
心因的
気持ち的に性欲が湧かなくなる理由として様々な要因があります。
片方または双方の気持ち的にあるものとして
- 相手を異性としての魅力を感じられなくなった。
- 行為自体の満足度が低い
- 加齢による性欲減退
加齢による性欲減退は男性の方が早い傾向があります。
そのため年の差カップルの場合、男性が女性との年齢差が5歳以上あると顕著に性欲減退が現れます。
ただし、10歳以上離れている場合で男性が元気なケースもあります。
若い女性に対して興味関心が高いからかも知れません。
対策
漢方薬
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)が有効です。
この漢方は、精神的な不安を和らげたり、不眠を改善したり、イライラなどの精神症状がある場合に使用されるのでEDに対しても活用されています。
西洋薬
また、狭心症など循環器系の既往歴がなければPDE5阻害薬(バイアグラ、レビトラ、シアリス)を医療機関で処方してもらうこともお勧めします。
カウンセリング
そして一般的にはストレスという言葉でまとめてしまいますが、カウンセリングを通じて深掘りしていくと根本的な問題が見つかるケースがあります。
根本的という通り、そもそも妊活や結婚など価値観の違いや相手のパートナーに対しての気持ちまで気づかなかったことや気づいていたけど心に蓋をしていたことが鮮明に明らかになることがあるので、生き方そのものの方向性が変わることもあります。
まとめ
薬で勃起力が改善して心の充足感が得られる場合もあれば、行為だけでは心が満たされない場合もあります。
心と体は表裏一体と言うように、体が元気でも心が不調ということがあります。すると心の不調が体にまで影響してきます。
まるでシーソーゲームのような展開をすることもあるのです。
やりたいこととやらなきゃいけないことが混合しているので、何が本当に大切なのか頭ではわかっているつもりでも決心は出来ていないかも知れません。
- 本当に子供が欲しいのか?
- 妊活がしたいのか?
- 性交がしたいのか?
- 結婚したいのか?
- どれが本当の望みなのか?
周りから普通とか常識といった尺度で物事を比較するのは当たり前だと思いますが、価値観というのは人それぞれで誰かに評価してもらうことでもありません。
「我が生涯に一片の悔いなし!」と言い切るくらいの生き方が出来たら後悔はないですね。